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骨密度検査 (DEXA法) なら大阪市の病院「むつみクリニック」へ

骨粗鬆症は慢性的に進行するため、自覚症状がほとんどありません
そのため、「骨粗鬆症診療」を主な目的として医療機関を受診することは、極めてまれです。

その結果として、医療機関で骨粗鬆症を早期発見することは難しいのです。
早期発見のためには、地域住民を対象とした検診を行うことが重要です。

当院は骨密度検査 (DEXA法) ができる病院です

もし検診で「精密検査が必要」となった場合は、大阪市と連携している精密検査可能医療機関の1つである当院「むつみクリニック」で精密検査が可能です。
また、当院での検査方法は「DEXA法 (できさほう)」です。これは、日本骨粗鬆症学会でも推奨されている測定法です。

ちなみに大阪市では、18歳以上の方であればどなたでも検診を受けることが可能です。詳しくは、大阪市のホームページをご覧ください。

そもそも骨密度検査って何のためにするの?

その答えはずばり、
「早期発見、早期治療に結びつくことが期待できる」
からです。

若くして骨粗鬆症になってしまったり、骨折を起こしたりすれば、身体に障害を持つ可能性が高くなります。
そうなると、要介護や生活の質 (QOL: quality of life) の低下を引き起こし、さらには生命予後を悪化させることが分かっています。

もちろん骨折の部位にも影響されますが、
「骨折くらいで」
と軽く考えることはやめたほうがよいでしょう。

例えば、代表的な骨粗鬆症性骨折に、
「大腿骨近位部骨折 (だいたいこつきんいぶこっせつ)」
があります。この骨折は、ADL (日常生活動作) や生命予後に影響をおよぼす事が報告されています。

この「大腿骨近位部骨折 (だいたいこつきんいぶこっせつ)」の特徴を、数字で見てみましょう。

大腿骨近位部骨折の特徴数字
その後に骨折を起こす確率6倍 (1)
1年後の日常生活動作において支援が必要であった割合60% (2)
1年後に自力歩行できなかった割合46% (2)
1年後に介護施設に入所していた割合33% (3)
1年後の死亡率20% (3)

(1) Schroder HM.at al: Clin Orthop Res 289: 166, 1993
(2) Magaziner J, et al: J Gerontol 45: M101, 1990
(3) Leibson CL, et al: J Am Geriatr Soc 50: 1644, 2002

また、骨粗鬆症は性差が顕著であり、生物学的に女性の方がなりやすいことは明らかです。
※閉経による女性ホルモンの低下、妊娠出産、男性より寿命が長い、など。

それでも女性、特に思春期〜若年女性の間で理想とする身体イメージ (痩せに対するあこがれ) の歪みもあり、若年期に十分な骨量が獲得できないおそれがあります。

厚生労働省の指針「健康日本21」でも、若年女性による痩せの減少の回避が取り上げられています。
若年女性の痩せ願望だけでなく、美白願望も将来的な骨粗鬆症発症リスクにつながることが危惧されています。

以上のことから、早期発見や早期治療に結びつくことが期待できる「骨密度検査」が、骨の健康を知るうえでの重要な手がかりになるのです。

いろいろな骨粗鬆症検査方法の種類

骨粗鬆症の検査方法も、各自治体や医療機関によってさまざまです。

DEXA法 (できさほう)

最も検査精度が高く、学会でも推奨されている方法は、
「DEXA法 (できさほう)」
です。当院では、この方法を用いての検査が可能です。

※DEXA: 「dual-energy X-ray absorptiometry」の略。DXAと表記されることも。

DEXA法は、強さの違う2種類のX線を照射することで、骨の組成を計測します。
被爆量に関しては、通常の胸のレントゲンの「1/10~1/5の程度」とわずかですので、大きな心配はいらないと考えます。
骨粗鬆症治療中の方は、可能ならこの方法を受けることをおすすめします。

他には、以下のような検査方法もあります。

MD法 / DIP法

レントゲンの濃度の差を利用して、手の骨密度を測る検査方法です。
下に述べる「QUS法」に比べると、精度は上がるものの骨粗鬆症の治療効果判定には使用できません。

QUS法

超音波を当てて、かかとの骨密度を測る検査方法です。
集団検診で行うことが多く、小型装置のため簡便に行えますが、精度に難があるため検診で要精密検査となられた方は「DEXA法」での検査を受けるとよいでしょう。

SEXA法

「DEXA法」が二重エネルギーであるのに対して、「SEXA法」は単一エネルギーを用いる検査方法です。
「DEXA法」に比べると精度が低く、現在ではあまり用いられていません。

以上のように骨粗鬆症の検査方法には、いくつかの種類があります。

このうちの「DEXA法 (できさほう)」で骨粗鬆症検査をすることで、より正確に骨密度を測定することが可能となり、結果的に早期発見、早期治療が可能となります。

当院「むつみクリニック」での骨粗鬆症診療の特長

骨粗鬆症に対する啓蒙は、まだまだ十分とは言えない状況ですが、当院での骨粗鬆症治療の特長としては以下が挙げられます。

  1. 整形外科の専門医、かつ骨粗鬆症学会所属の医師が、骨粗鬆症の診療を行っている。
  2. 骨粗鬆症治療の経験が豊富。
  3. 高精度の骨密度検査設備 (全身型骨密度測定器) によって、早期発見および治療効果判定を行うことができる。
  4. 運動習慣や食習慣の改善など、生活指導も実施。
  5. 治療の継続性を重視。
  6. 最新のエビデンスに基づいた知見を、定期的にアップデートしている。
  7. お互いに納得したうえで治療を行う。一方的な薬物治療の押し付けなどを行わない。

当院では、急性期病院から慢性期病院において多種多様な施設勤務を有し、手術における術前術後管理、さらには退院前後の在宅復帰、医療介護連携のフローを知り尽くした医師による診療が可能なことも強みです。

昨今は、整形外科以外の診療科でも骨粗鬆症診療を行っているクリニックが増えてきていますが、骨粗鬆症をも持つ方に対して、実際の手術で骨に触れ、脆弱性を日々実感しているのは整形外科だけです。

骨粗鬆症の方の骨折治療がいかに難しいかを肌で感じているからこそ、
「骨粗鬆症の予備軍を含めてしっかりと診断し、治療を行いたい」
という強い思いがあります。

精密検査は「DEXA装置のある医療機関」で

精度の高い骨密度測定器を用いたDEXA法によって、骨粗鬆症を正しく診断し、早期発見につなげることが可能です。

このDEXA法は、日本骨粗鬆症学会「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン」でも推奨されている測定方法です。

dual-energy X-ray absorptiometry (DXA)

骨粗鬆症診断には dual-energy X-ray absorptiometry (DXA) を用いて、腰椎と大腿骨近位部の両者を測定する事が望ましい。

※引用元: 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン

検査をする場合、正確にその測定ができる設備を用いなければ意味がありません。
当院にも、他院で行った検査結果を持参される方が来院されますが、DEXA法以外の検査結果はあくまで参考値程度に過ぎませんので、改めて精密検査を実施させていただくことがあります。

骨粗鬆症でお悩みの方や、かかろうとしているクリニックがDEXA装置を有しているかは、ホームページなどで確認できます。
受診前にお調べいただくとよいでしょう。

ちなみに大阪市のサイトでは、DEXAを有する病院やクリニックを探すことが可能です。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

健康寿命を低下させる「脆弱性骨折」の予防に向けて

骨粗鬆症に対して早期に治療介入することは、骨粗鬆症を背景とする、
「脆弱性骨折 (ぜいじゃくせいこっせつ)」
を予防します。
この脆弱性骨折は、二次性骨折のリスクや死亡リスクを増加させ、健康寿命を低下させる大きな原因です。

代表的な脆弱性骨折としては、

  • 大腿骨近位部骨折 (だいたいこつきんいぶこっせつ)
  • 椎体骨折 (ついたいこっせつ)

この2つが挙げられます。

大腿骨近位部骨折 (だいたいこつきんいぶこっせつ)

ページ冒頭でも解説した大腿骨近位部骨折は、
「脚の付け根の骨折」
のことです。

股関節の骨折といえばイメージがわきやすいかもしれません。
自分だけでなく、知り合いやご家族が「股関節を骨折して入院した、手術した」という経験を持つ方は少なくありません。

この大腿骨近位部骨折は、健康寿命に大きな悪影響を及ぼすことが知られています。

1度でもこの部分の骨折を起こすと、介護が必要になったり、寝たきりになることもしばしばです。
生命予後にも影響し、1年後の死亡率は15-30%。患者様本人だけでなく、家族への負担や社会経済的負担も大きくなっています。

椎体骨折 (ついたいこっせつ)

椎体骨折は、
「背骨の骨折」
のことです。

特に折れやすいのが胸腰椎移行部の部分、腰が折れ曲がる部分です。

この部位も骨折すると、疼痛により日常生活が制限を受けたり、寝たきりになる場合がしばしばあります。まれに無症状の場合もあるので、偶然見つかることもあります。

当院では漫然と処方を繰り返すことはありません

当院での骨粗鬆症担当医師は、臨床経験が豊富であり、1人1人によりそった治療方針を提案させていただいています。
ただ単に薬物を投与し、漫然と処方を繰り返すことはありません。

定期的なタイミングで採血や骨密度を測定し、得られた数値やデータと合わせて生活環境や患者様個人の筋力、バランス機能、認知症の程度などを総合判断して対応しています。

必要があれば主治医意見書なども記入し、介護保険の利用も合わせて行うことで、医療介護の連携を活かして生活の質を高めることが可能となります。

当院での骨密度検査 (DEXA法) の費用

骨密度検査 (DEXA法) の費用は、「保険適用になるかどうか?」によって異なってきます。

問診/診察の結果で以下のような方は、保険適用で骨密度検査を受けることができます。

  • 大腿骨近位部骨折、または椎体骨折を起こした事がある。
  • 家族に上記骨折歴がある。
  • ステロイドを服用している。
  • 糖尿病を指摘された事がある。
  • 背中が痛む。
  • 背が縮んできた事がある。

上記項目以外にも保険適用となるケースがありますので、お気軽にご相談ください。

保険点数は以下のようになります。
・DEXA法による腰椎撮影: 360点
※同一日にDEXA法による大腿骨撮影を行った場合、大腿骨同時撮影加算として、90点を所定点数に加算。

大多数の方が腰椎と大腿骨を同時に測定しますので、保険点数としては、
「360点 + 90点 = 450点 (4,500円)」
となります。

保険適用以外にも骨密度検査の費用は、年齢によっても負担割合が異なり、たとえば後期高齢世代 (75歳) 以上であれば「1割負担」となります。
※所得に応じても変動。

検査費用 (基本)

以上のことから基本的な検査費用は、

3割負担の場合1割負担の場合
1,350円450円

となります。
※ただし、両方の股関節に人工関節がすでに入っていたり、骨折後のインプラント (金属) などが入っている場合は、撮影箇所は腰椎のみ。

検査費用 (初診の場合)

もし初診で来院された方は、初診料 (291点) も加わりますので、検査費用は、

3割負担の場合1割負担の場合
約2,200円約750円

となります。

検査費用 (精密検査/薬物治療が追加になる場合)

さらに骨密度検査の結果、もしレントゲンや採血などの精密検査が必要になったり、薬物治療を開始する場合には、追加費用も加わります。
以下のような費用イメージです。

3割負担の場合1割負担の場合
約3,900-6,600円約1,300-2,200円

いずれの場合でも当院では、患者様に納得していただいたうえで検査や説明を行いますので、ご安心いただければと思います。

当院での骨粗鬆症診療および骨密度検査 (DEXA法) の流れ

当院「むつみクリニック」には、

  • 検診で要精密検査となった方。
  • 内科や産婦人科など、他院で骨粗鬆症が疑われた方。
  • 近隣の提携病院から、骨粗鬆症診療の継続治療を依頼された方。

など、多くの患者様が骨粗鬆症治療を目的として来院されます。

紹介状を持参して来院される方がほとんどですが、なかには

  • 骨の健康が心配、骨が弱いと指摘された。
  • 祖母や姉妹が骨折したので、自分も心配。
  • 最近、背が縮んできた。
  • 知り合いが骨折して入院/手術した。

など、さまざまなお悩みを持って来院される方もいらっしゃいます。

むつみクリニックでは、どのような方でも丁寧に診療をさせていただきます。
具体的には、過去の骨折歴、既往、内服薬、家族の骨折歴、現在の症状などを問診で把握します。

その後、レントゲンや、全身骨密度測定器 (DEXA法) を用いて現在の状態を評価します。必要があれば採血でカルシウムやリン、ビタミンD、各種ホルモン値、骨マーカーも調べます。

また、紹介状を持参された方や検診で要精密検査となられた方は、基本的に保険適用となります。

紹介状をお持ちでない方も、問診結果によっては自費でなく保険適用となることもあります。ご不安な方は、お気軽にご相談ください。

具体的な流れ

① 問診 〜 診察

はじめに、現在のお悩みや症状、ご来院されたきっかけをお伺いします。
持参された健診結果や骨密度結果のほか、他の疾患でどこかに通院されている場合はお薬手帳なども拝見いたします。

こちらのウェブ問診を活用いただくことで、スムーズに診療へお進みいただくことも可能です。ぜひご活用ください。

② 骨密度検査 (レントゲン検査)

レントゲン室で、骨密度検査を行います。
着衣状態や注意点を確認するとともに、骨密度検査の仕方を説明いたします。
検査時間は「約5分」と短いです。被爆量もわずかで、痛みもなく安全に行うことができます。
追加で背骨のレントゲンが必要な方は、同時に撮影します。

なお、クリニックによっては腕 (前腕) の骨密度を測定する場合がありますが、当院では最も重要な部位である「腰椎および大腿骨近位部」を測定します。

そのほかよくある質問としまして、骨密度の検査を行う際の服装として「ヒートテック」は着用したままで問題ありません。
無地のTシャツと同様に大丈夫です。

③ 血液検査 / 尿検査

必要があれば、採血や尿検査を行います。
骨の代謝状態を調べるために、骨代謝マーカーや血清ビタミンD、リン、カルシウムといった項目を測定します。

骨代謝マーカーは、将来的な骨量減少を予測したり、現時点での骨粗鬆症状態の評価に用いることができます。
治療薬の開始時期の判断、治療効果判定、治療薬を変更するタイミングにも使用します。

④検査結果の説明

全ての検査終了後、その検査結果を説明させていただきます。
骨密度結果と問診、診察で確認した事項をもとに、「骨粗鬆症治療の必要性」を判断します。

生活指導だけでなく、場合によっては薬物治療を提案します。
使用する薬剤の費用、投与方法、通院頻度など多種多様な種類があるため、患者様とご相談したうえで決定させていただきます。

骨粗鬆症の治療は、高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病と同様に継続した治療が必要です。
医療者側の一方的な意見だけで治療方針を決めるのではなく、お互いに納得したうえで治療を開始するかたちを目指しています。

最後に

ここ大阪府には、たくさんのクリニックや病院が存在しています。
「骨粗鬆症に関して、どの病院に通えばよいか分からない」
という方が少なくないと思います。

当院は骨密度検査ができる病院であり、学会やガイドラインが推奨する「DEXA法」を使用しています。

不安や悩みをお持ちの方にとって、当院での診療が少しで役立つことができれば、非常に嬉しい限りです。ささいなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。

金光 廣則

投稿者: 金光 廣則

投稿者: 金光 廣則

2009年、大阪市立大学医学部卒業後、名古屋第二赤十字病院で研修。大阪に戻りPL病院、リハビリ病院などで研鑽を積む。急性期から慢性期まで経験し、手術だけでなく在宅医療にも携わる。2021年、むつみクリニックを継承開業。